おおかたの物質的欲求を満たしたお金持ちが最後にお金をかけるのは、健康です。
晩年を健康で過ごせるなら、いくらでも投資するでしょう。
ある農と食のコンサルをしている方のブログを見ていて、刺さった言葉がありました。
「社会の中で自分の居場所をつくることが元気(健康)でいられるコツ」。
この方の年齢はもうすぐ70ぐらいで、まだ最前線で仕事をされています。その方の同世代の友人たちも居場所があり、元気に働いているとのこと。
所属している組織とか、飲み会でとか、町内会でというより、社会という大きなくくりの中で自分の居場所、やりがいを持つことが重要なのだと思います。
私の場合、社会的な居場所は農業です。
農産物を社会に提供しつつ、農地を次の世代に渡せるよう踏ん張ることです。
踏ん張らないとすぐに畑を荒らしてしまいそうです。
昔からよく「お前は良いよな。自分の好きな仕事をしていて」と言われました。
前職は、映像編集マンでした。安月給でしたが続けられたのは、面白かったからでしょう。
今はへべすを主とした農業と食品加工製造を生業としてます。
就農して10年目を迎えましたが、正直農業が面白いと感じることは少ないです。たぶんそれは、労働に対する効果(お金)が少なく、天候に左右されるので日々の努力が報われないことも多いからです。
報われなくても頑張れるのは、農業が私の居場所だからでしょう。
農業に比べ食品加工は、楽しいです。
時間をかけてこだわりぬいた商品でも市場に受け入れられすボツになることも少なくないですが、日々の努力は確実に報われます。
農業をやめて青果を仕入れて食品加工業に専念すれば、より充実した日を送れるのではと考えることもあります。
いや、常に頭をよぎります。
農業してなかったら、もっと時間を有効に使えるのにとか。自分の時間を増やすために雇用したいけど、農業の収益じゃあ無理だととか。
農業に関連している職(役場やJA、食品メーカー)には若手が山ほどいますが、農家は年寄りばかりです。
50近い私が、若手と言われるぐらいですから。
そんなブラックな仕事に感じる農業ですが、不思議なのは農家は皆さん良い顔していることです。
要するに健康で元気な人が多いです。
獺祭という日本酒を作っているメーカ―が、大卒の新人給料を30万にするという記事がありました。そりゃ米作るより日本酒作るよなって感じでしょう。
しかし米を作る人がいなくなれば、日本酒も飲めなくなります。
獺祭という美味しいお酒を楽しむためにも、農業は大事なんです。
日本酒には美味しい刺身が欲しいです。漁業も農業同様、無くなったら大変です。
つらつら書いてきてもう読むのも面倒になったと思いますし、自分で何を言いたいのかもよくわからなくなってきたので終わりにします。
ワークキャンプ情報です!
3月の中旬頃に、牧山みかんで日向夏の植樹(200本)を行います!
※苗木が届いた時点で日程を調整します
※キャンプ(宿泊)したい方はご自由にどうぞ