2050年には人口の約4割が高齢者となるお先真っ暗な日本で、おそらく彼らは子々孫々と繁栄の道をいくのであろう。
その名は、鹿。
写真:動物図鑑
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大きいやつは、体長180cm、体重100kgにもなる。
つぶらな瞳も憎たらしい。
彼らはへべすの樹皮や枝が大好物である。
群れで行動するため、被害はへべす畑全体に及ぶ。
今回狙われた段々畑のへべすの樹は目の高さより下は無残に食い散らかされ、枝は折れ、朽ちていく。
実を付けるまで最低5年もかかるのに、1晩で大きなダメージを与える彼らは、へべす農家にとって最大の敵である。
写真がまだ鹿が出没していない就農当時の段々畑。
へべすの樹も青々としている。
この頃に比べると収穫量は2/3となった。
しかも、狙われないように樹を高くするので、収穫効率もダダ下がりだ。
対策として、狙われたへべす畑にまずネットを設置してみた。
結果はイノシシも出没するのでネットをすぐに破られ、1年もたずに敗退。
そこで以前別の場所に設置した金属製の柵の余りを持ってきて、畑の上部から一番下の道路沿いまでぐるりと囲った。
これなら破って入れないから大丈夫。
と思っていたら。
設置してから1ヵ月後、越冬害虫対策に農薬を散布しようと畑に行ってみると、ところどころ枝が折れ葉が食い散らかしてあった。
やられた。
やつらは、柵をしていない道路側から登って畑に侵入してきやがった。
急遽イノシシ用の柵で侵入路を塞いだ。
柵を支える支柱が細いポールしかなかったので心許無いが、仕方ない。
とりあえずこれで様子をみてみるとしよう。