長女が生まれる少し前に宮崎でへべすを作ろうと決意し、その後移住して農家となったわけで、長女の歴史は私の農家としての歴史とリンクする。
そんな長女が4月12日に小学校へ入学した。
早いものである。
移住して6年目。
農業経営を開始して4年目。
経営を開始したときは、長女が小学校へ入る頃には農業経営もある程度安定しているに違いないと思っていたのだが。。
いまだ不安定。風の強い場所で片足でたっているような感じ。
やりたい事は山ほどあるのに、未だ何一つ形になっていないため新しいことへチャレンジしづらい。
非常にもどかしくムズムズした精神状態が続いている。
せめて3年後、次女が小学校に入学するまでには何とか形にしよう。
以前目標を達成するにはビジョンを視覚化した方が良いと金持ちの友人が言っていたので、こんな本を買ってみた。
マインドマップ。
ただ視覚化するのではなく、いろんな色とイメージ（絵）を言葉と併用してA４ほどの大きさの紙に描くことで脳みそを活性化させ主に記憶・創造性・学習の分野の機能を高めるとのこと。
習得するまで時間がかかりそうだが、絵を描くのは好きなので続けてみようと思う。
新一年生といえば、こちらも。
有機栽培（オーガニック栽培）。
今年からへべすの栽培を従来の慣行栽培（農薬・化学肥料に頼った栽培）から有機栽培に切り替えたので、こちらもオーガニック新一年生であろう。
ただ有機栽培に切り替えたといっても素人農家なので、有機JASの講習会に参加してきた。
講習場所は熊本県のため、自宅から熊本の中間地点で暮らしている（高千穂）義兄夫婦の家に泊まらせていただいた。
高千穂のコンビニでくじを引いたら、店員もびっくり。
さすが神話の里、高千穂。
酒好きな神様からの贈り物なのでしょう。
次の日は講習日。
午前中信じられないくらいの頭痛に悩まされつつ、お昼頃にようやく回復。
ラーメンを食べて、眠気と戦いつつ午後の授業をなんとか乗り切った。
今回の講習は栽培方法を学ぶという感じではなく、有機JAS認証を取得するためのお勉強でした。
そもそもなぜ、有機栽培を目指すのか。
有機栽培は無農薬栽培ではない。
限られているが使用できる農薬はあり、
環境にやさしく、ミツバチや蜘蛛など有益な生物には影響が少ないとされている。
無農薬栽培に比べると、中途半端な感じは否めない。
しかしながら無農薬栽培だから美味しいとか安全と言えるのか。
そう言う人はよく見かけるが、ただの思い込みだろうし根拠はない。
美味しさは技術と経験、自然条件から作られるのである！と思う。
例えば美味しいみかんをつくるためには、
①立地：海沿いの傾斜地など、水はけがよく適度に塩風（ストレス）にあてる
②日当たり：光合成は植物の基本
③水分調整：夏の時期は水分を切った方が甘くなる
④施肥量調整：控えめに与える
無農薬だろうが慣行だろうが、上の条件が揃えばおいしいみかんが作れる。
あとは、美味しそうだと感じさせるある程度の見た目だろう。
人間が情報を認識するのは、ほぼ視覚（８０％）。
虫がたべているから安心？
その虫にとっては安心かもしれないが、人間にとって安心・安全とは言えるのか。
病気や菌は？
人間も病気になれば薬を飲む。
病気にならないよう免疫力を高める努力をしても、たまには病気にかかる。
植物も同じ。
有機栽培も免疫力を高めるため、土づくりには力を入れる。
化学肥料は使わない。
もともと土にいる微生物を最大限生かし、植物を元気にする。
しかし、たまには病気にもかかる。
最低限の薬は、生き物には必要なのである。
ただ、慣行栽培のように同じ系統の生物は皆殺しにするような殺虫剤は使いたくない。
散布後は、その空間だけ蜂も蜘蛛もいなくなる。
今の時期の農薬散布には、蛍にも影響が出るだろう。
特に健康被害が出たわけではないが、農薬散布した後はあまり良い気分はしない。
花粉症アレルギーのようにいずれ身体の中にたまった農薬の副作用が発症するのではと考えてしまう。
あれこれ書いてきたが、私が有機栽培にチェンジする理由は
消費者や環境にもやさしいのは勿論だが、作っている農家にも優しいということ。
工業製品のようなピカピカなものは作れないと思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
大変お待たせしました。
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