台風10号が過ぎ去ってからまた日照りが続いてましたが、ようやく雨が降っているので収穫作業は一休みして一筆。
今年は日照りが多い!
数年前までは、異常だ異常だと言っていた異常気象が、最近では普通となりました。
コメ不足がどうだとか最近騒いでいますが、あと数年たてばコメの不足した状態が普通になるでしょう。
だってコメ不足の原因は、農家不足だから。
全国で跡継ぐ人がいなくて廃業している専業農家(80歳以上)がたくさんいます。
コメ農家は昔から兼業農家(会社に勤めながらコメも作る)が多かったけど、作っても赤字の仕事なんて兼業でもやりません。
休日は組織で疲れた身体と心を癒すために時間を使いたいのです。
2町以上(6,000坪)田んぼを持って、ようやく利益が出ると言われるコメ作りです。
だから、専業農家に自分のとこの田んぼの管理を任せていたけど、その専業農家が高齢で引退です。
新たな専業農家に引き継いでもらわないといけませんが、若い専業農家はもう手一杯。
じゃあ、お前作れよと言われそうですが、コメ作りは参入壁(設備投資)が非常に高いのです。
鉄腕ダッシュのように人をたくさん集めてやれば、昔ながらの方法や機械でも作れますが、普通は田植え機、トラクター、稲刈り機、乾燥機、
籾すり・脱穀機、この機械を置いておく倉庫、でようやく玄米になります。
この令和のコメ騒動。
自分で売れば、儲けることはできます。
しかしながら高温多湿の日本では玄米を通常の倉庫に入れておくとカビが生えてくるので、冷房を効かせた倉庫が必要です。
保管用の冷蔵倉庫を持っている農家さんはほとんどいないので、収穫したコメは市場へ出ます。
農家さんにはJAからご祝儀が少しだけ上乗せされて支払われ、利益の大半は中間業者(市場、小売)が持って行きます。
悲しいかな上流階級。
(1次産業は経済構造上、一番上にいてサービス産業へ流れていくという意味で)
へべすの病気も新たなステージへ。
ここ数年前から、徐々にへべすの表皮が部分的に腐る病気?害虫被害?が増えてきました。
今年は日焼けとこの腐れ症状が多いです。
よく観察してみると、針をさしたような穴(少し窪んでいる)が開いてるへべすもあります。
時間が経つとこれが大きくなり腐れてくるのかもしれません。
針を刺す昆虫と言えばカメムシですが、見渡してもカメムシの姿はほとんどありません。
これが増えると、収穫した時は何も異常が見当たらないのに、お客様に届いてから腐れが発見するという事態になります。
困りました。
今年は不作やら日照りで相当私のチキンな心がすり減ってしまったのに、これ以上神経をすり減らす事態が起きたらと思うと夜も寝れません。
もう神経をすり減らす青果販売は辞めて、加工一本で生きて行けたらどんなに精神的に楽になるか。
そうすると、パンフレットの文言も書き換えなくちゃいけませんね。
「宮崎に移住してまで作りたかったへべす」
「(青果はないけど)搾り果汁はあります」と。
意外といいかも。
うそうそ。
まぁ、できるとこまで頑張ろう。