へべす胡椒とは、肉の上に鎮座している緑色の辛味調味料のことだ。
九州地方では唐辛子のことを胡椒と呼ぶ。
宮﨑特産の地鶏の炭火焼きとの相性は抜群である。
インターネットテレビのtverで孤独のグルメをまとめ見してるので、言葉の使い方に影響が出ているのはご容赦願いたい。
へべす胡椒は通常、へべすの果皮と塩と青唐辛子のみで熟成させるがこれは違う。
宮崎青島にある創業140余年の老舗味噌屋さんの長友味噌醤油(カネナ)さんが自前の米麹を使用して作ってくれたスペシャルなへべす胡椒である。
ちなみに長友味噌さんは以前「へべす七味」をすごく気にいってくれて、うちの商品をシンガポールでの催事に連れて行ってくれた方である。
「へべす七味」を今でも自信を持って販売できているのは、当時完成したばかりのへべす七味をお味噌のプロである長友味噌さんに褒めていただいたのが大きい。
言い忘れるといけないので言っておくが、スペシャルへべす胡椒は販売していない。
以前長友味噌さんの開催するワークショップで作ったものを今回特別に作って送っていただいたのである。
口に入れた瞬間、炭火地鶏の肉汁がマイルドな辛味とへべすの爽やかな香りを従えて口いっぱいに広がる。
旨すぎて呼吸を忘れるくらいだ。
辛味が優しいのは、米麹の旨味(熟成)が唐辛子をやさしく包み込んでくれているのだろう。
しかし、しばらくすると唐辛子本来の辛味がやってきて、身体をぽかぽかにしてくれる。
寒い夜にはありがたい。
うちのへべすだから美味しいと言いたいが、創業9年目のひよっこへべす農家の言葉に重みはない。
老舗ならではの熟練の技が作り出す米麹の旨みが効きまくった、へべす胡椒。
いつの日かコラボして、商品化していただきたい。
そして海外へ。
夢見るだけじゃつまらない。
実現させよう。