今の時期のへべすの主な農作業は、余計な枝を切り落とし日光がまんべんなく差し込むようにする剪定作業である。
切り落とす枝の太さは平均すると15mm前後が多く、ハサミを使う右手は腱鞘炎寸前の豆だらけのボロボロ状態。
しかも今年は、引き継いだ畑のへべすの樹の間引き作業や古い温州みかんの樹の伐採もしなくちゃいけない。
ちなみに間引くへべすの畑は、移住して1年後の2013年に家族総出で植えたもの。
写真の子は長女で、今は小学5年生になった。
植えたへべすの樹はというと
すくすくと育ちました。
最初は少しでも収穫量を増やす目的で、密植という狭い間隔で樹を植える。
しかし密植の場合樹が太ってきたら、管理しやすくするために1列置きに樹を伐採しないといけない。
私はこの密植が大嫌いで、最初から樹の間隔を開けて植えます。
確かに密植に比べ収穫量は減るが、樹の伐採の手間や何より手塩にかけて育てた若いへべすの樹を切り倒す作業はしたくないのです。
買い物話に戻ります。
鬼のような剪定作業が待ち受けているので、前から気になっていた電動剪定ハサミを購入してみた。
電動なので、ハサミはバッテリーで動かします。
今回購入したのはバッテリーはついてないハサミだけのもので中国製。
メーカー名はKUAMOO(クアモ?)。
自分の名前(KUMANO)と似ていて、なんだか親近感があります。
価格は¥8,300と激安。
電動ハサミのメジャー(国内産)どころだと、17万以上します。
価格が安すぎて不安だったが、自宅にあるバッテリー(マキタ製)と互換性があったのが決め手でした。
2日間ほど使ってみての感想はと言うと。
ズバリ、大正解。
ここ数年ネット注文が基本となり、ハズレを引いたなと思うことが多々ありますがこれは大正解と言って過言ではないでしょう。
パワーも申し分なく20mm前後の枝ならバンバン切断でき、何でもっと早く購入しなかったかと後悔するほどです。
購入をためらっていた最大の理由は、安全性でしょうか。
間違えて指を挟んだら、一瞬で切り落とされるという恐怖心があったので。
だが使ってみて思うと、手を怪我するときはハサミよりも断然ノコギリが多いことに気付きました。
ノコギリを使うときは左手を刃のすぐ横に置いて固定するので、少しでも力んだりすると容赦なくノコギリの刃が左手を傷つけます。
でもハサミは余程のことが無い限り、刃のすぐ横に手を持って行かないし、左手を使うにしても刃の離れた箇所を持つぐらい。
デメリットはと聞かれたら、重さだろうか。
バッテリーをつけた状態だと約1,5kgもある。
確かに重たいが、作業中は特に気にならなかった。
唯一改善して欲しいところは電源ボタンが小さく硬いので押しにくいところぐらい。
枝の太さに合わせて刃の開き具合を4段階に調整するのですが、調整は電源ボタンでおこなうのでボタンが押しにくいと大変です。
まぁそれでも、大正解なので他の農家さんに勧めたいと思います。
伐採前 伐採後