再びコロナが猛威をふるい始めたが、今のところ商いは春の時ほどの影響が出ていないのが救いだ。
しかし年明けはどうなるか。。しばらくは厳しいだろうなぁ。
気を引き締めて行かねば、財布の紐も。
ここ1月ほどブログの更新もせず何をしていたかというと
まず、毎年の恒例作業のへべすの剪定が始まった。
ここのへべす畑は義父の友人だった人の畑で、友人は数年前に亡くなっている。
今は息子さんがたまに管理しているが、他に仕事を持っており畑が荒れてきた。
このままでは園地全体が枯れてダメになってしまうので、無償で剪定作業を引き受けることにした。
数年間剪定を怠ると枝同士が密になり日光が届かないため害虫が入りやすく葉が少ない。直立して伸びた枝だけが太い。
この直立枝が多いと、収穫時に中に入れず時間的にも収穫量にもロスが出てしまう。
太い枝や枯れた枝を取り除いて、収穫しやすいように通路を確保するなどなんやかんやでひと月近くかかってしまった。
写真は、剪定枝の焼却写真。
これで全体量の1/3ぐらい。
喉が渇いたので、収穫残りのへべすを搾って飲んだ。
不思議だ。
一瞬で喉の渇きが収まる。
豊富なアミノ酸のおかげか、クエン酸のおかげか理由はわからない。
運動してる人の水分補給にぜひともおすすめしたい。
話しは戻るがここの畑の持ち主(奥さん)はまだ健在で、私に管理を任せたいと言っているが丁重にお断りした。
こうした農地を集積し法人化して管理するのが一番スマートな形だが、経営に失敗したらすぐに耕作放棄地となってしまう。
法人化以外に畑を荒らさずに後世に残していく方法が何かあるんじゃないかと思っている。
そこで、長時間拘束される大変な仕事はこちらで引き受けて、日々の管理は後継者(地主)に任せるという方法を試験的にとってみようと思う。
地主の利点は、月に数日の管理(草刈りや、肥料散布)をするだけで、加工用へべす青果の販売代金が入ってくる。
これなら、畑を荒らしてしまうということはまずないだろう。
私の利点はというと、その畑で採れたへべすの買取ができるという権利のみであるが、普通に考えれば割に合わない。
しかし地域の農業(農地)を衰退させないためには第三者ではなく、その土地の正当な後継者が少しでも農業に関わらせることが大事なのではないかと思う。
まぁ、何だか胡散臭い政治家のような発言だが、とりあえず試してみる。
これが将来どのような形で自分に返ってくるのか。
そう。
偉そうに言っても、結局はそこである。
すぐに報酬をねだってないだけ。
いやらしくてすみません。
でも熊野家もそろそろ、軽自動車じゃなくて普通の車に乗りたいのです。
中古でもいいんですけど、このあいだ妻に相談したらまだ早いと一蹴されました。
さて。
剪定以外では何をしていたのかというと、コレ。
新商品の開発。
へべすと麹の旨味がぎゅーと詰まった辣油(ラー油)です!
開発自体は1年以上前から試行錯誤しほぼほぼ完成していたが、いろいろ忙しく寝かしたままでした。
それが最近、県のサポート事業であったり、食品製造機器の補助金申請が通ったりで急遽販売に向けて動き出したのである。
包装デザインは今回初めて外注しているのだが、こちらもほぼ仕上がってきた。
あとは販売価格との兼ね合いで、経費を削ぎ落していく作業である。
商品価格が1000円のとき、卸価格は概ね600円~700円となる。
(成〇石〇とか勢いのあるところだと、すぐに足元をみて半分よこせと言って来る)
ここから送料、原材料費、包装資材、人件費などを引いた残りが利益になるので、なるべく包装資材などは抑えたい。
今回は、あえて高級路線で行こうと考えている。
いやいや。
あんたんとこの商品はどれも高級路線だよと、つっこみが入りそうだが。
今回はさらに突き抜けます。
既存の商品製造で手一杯なので、そんなに売れなくてもいいやってことで。
行っちゃいます。
適当な感じに聞こえますが、商品力に自信があればいいのだと思います。
その商品に価値を感じていただければ、お金に代わるのですから。
ダメならすぐ撤収。
人生チャレンジです。
よし。
来年こそは、普通車に乗るぞ~!
ということで、今年も多くの方々に支えられ助けられました。
来年も引き続き、宜しくお願い致します。
良いお年を~!!