あ~くやしい。
一昨年、とある番組から出演オファーがあった。
へべすとフィンガーライムを取材したいと。
その番組は、東京にいたころからよく見ていてぜひとも出演したかったが、
フィンガーライムの栽培がまだうまく行っていなかったため断った。
翌年こそはとフィンガーライムの栽培を成功させるぞと気合いをいれたが、ちょうど今頃くらいから謎の疫病がフィンガーライムを襲い大被害を引き起こし、その年も失敗した。
※すべてのフィンガーライムの木が枯れ死寸前まで行った
そして今年こそはと思っていたら、、その番組で今週末(14日)に和歌山県のフィンガーライム農家を取り上げるらしい。
MCは、子供も妻も好きだったので会わせてあげたかった。
ワッショイ!
はぁ~
しかし、7年間も失敗の連続である。
よくここまで失敗できるもんだなと、我ながら感心する。
しかもフィンガーライムを門川町の特産にするべく、2年前にフィンガーライム協議会が立ち上がったのだが、温室ハウスの組(私以外)は、難なく結果を出してきている。
「そろそろ、ハウス・フィンガーライムをメディアで登場させたら」なんてことまでいつの間にか話しが進み、こちらも置いてけぼり状態。
露地フィンガーライムにこだわっている私がアホなんでしょう。
将来やってくる温暖化対策の一環として始めたフィンガーライム。
そもそもなぜ、露地にこだわるのか。
それは、農業の担い手を増やすことにつながると考えているからである。
土地も縁も資金もない新規就農者が門川で農業をやりたいとき、莫大な借金を背負ってハウスを建てなければ農家になれない現状が担い手不足を助長させている。
また、借金してハウスを建てた後、未熟な栽培技術が原因で失敗したときに資金繰りがうまくいかず逃げ出すパターンも非常に多い。
露地農業であれば初期投資を最小限に抑えることができるし、無理せずに栽培技術や資金を蓄えて行けば良い。
たとえ1度や2度失敗しても露地農業ならやり直しがきく。
失敗分の生活費をアルバイトでもなんでもやれば良いのだから。
ハウスはそうは行かない。
借金を返済しなければならないため、損失をアルバイトで補っても生活費までまわらない。

※露地フィンガーライムは、ゆうに2mを超した。大きさだけは立派だ。
今年、何が何でも露地フィンガーライムを必ず成功させてやるぞ。
露地農業の新規就農者でもやれるんだということを見せてやる。
気合いだ!
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
by アントニオ猪木