先日、へべすの収穫もひと段落ついたため牧山地区(海側)の園地に草刈りに出かけた。
新しい草刈り機を導入して効率を上げても、仕事量がそれ以上に増えてきているため、結局畑を草ボーボーにしてしまうなぁ~などと考えながら車を走らせた。
園地に到着。
まず最初に確認するのは、もうすぐ収穫が始まるキウイの状態。
あれ。
何んだろう、違和感が。。
ないっ!
そこにあるはずのキウイがない!
今年初めてたわわに実を付けたキウイが、端っこのほうに少しだけ残してごっそり無くなっているではないか。
台風で落ちた?
カラスか?
いや、台風やカラスならキウイの残骸が多少なりとも残っているはず。
実がなっていた箇所を見てみると、きれいにハサミで切られている。
やられた。
盗まれた。
2年前に植えて、今年初めて収穫を迎えたキウイ。
盗難被害にあったキウイは、紅妃という品種で実の中心部分が赤くなる珍しい品種である。
大きさも普通のキウイの半分くらい。
試験栽培で植えたものであるため、収量はたかがしれている。
直売所などで販売したとしても1万ちょいぐらいであろう。
そんなわずかなお金のために、平気で人の思いを踏みにじるとはまさに下衆の極み。
妻や子供たちも楽しみにしていた。
泥棒は、「だから少し残してやっただろ」と言うに違いない。
ムムムッ、「ありがとう」なんて言うかアホ!
くそ腹立つ~。
盗難被害は、これで3回目。
最初は、へべすだ。
かご付きの自転車でやってきて、スーパーの袋に入れて帰るところを現行犯で捕まえた。
腹は立ったが年寄りだったため、説教して少しへべすを持たせて帰した。
2件目は、へべすの畑へ入るところの側溝にかけてあったグレーチング(金属の蓋)。犯人は、数日後捕った。
同じ町内の老人。
決めつけるのは何だが、今回の犯行も暇な老人の可能性が大であろう。
しかし移住して7年で3回とは、何とも高い頻度。
自然の中で営む露地農業は泥棒からすると格好の獲物で、罪の意識も薄いのかもしれない。
今後も増え続ける高齢者。
低所得のうえに離婚や死別で配偶者を失えば、理性のブレーキが外れ暴走する可能性は高い。
最近ウォーキングデッドというゾンビ映画を見た。
盗難被害以降、ゾンビの徘徊と朝や夕方の高齢者の方々の散歩風景が重なって見えてしまう。
いかんいかん、私の想像のブレーキが外れ暴走している。
しかし、何か対策をしないと来年も盗まれるてしまう。
金属製の高い柵で囲むのが良いが、おそらく100万ぐらいか。
貧乏農家には、ちと辛すぎるコストである。