また、フィンガーライムか!
はい、すんません。
こちらをご覧ください。
実が大きくなってるじゃないですか~。
生理落下が激しいフィンガーライムですが、実のサイズが20mmを越えると大丈夫です。
細菌性の病気により半月で半分ほどの枝が枯れるという悪夢にあったわけですが、6年生フィンガーライムに少しだけですが実が留まりました!
最上級生の意地をみせてくれました。
フィンガーライムの完全露地栽培に挑戦中の熊野農園には現在、6年生フィンガーライムが2本と5年生フィンガーライムが9本あります。
他は、接ぎ木や2年生など幼いフィンガーライムとなります。
完全露地栽培と強調したのは、今全国で作られ始めているフィンガーライムは、露地栽培と言いながらポットに入れて寒い冬はハウスへ避難させたりしているなんちゃって露地栽培が多いから。
熊野農園のフィンガーライムは門川の大地にしっかり根を張り、冬の寒さ、大雨、台風を乗り越えてきたのです。
根性が違います。
とまぁ強くは言ってみたものの、農業ビジネスとしては落第、赤点、落ちこぼれでしょうね。
6年間も無収益。労働対価は無し。おまけに来年確実に実を付ける保証も無しですから。
やはりポット栽培で根域制限をして、ハウス温室効果で成長を早め実をつけさせるのが正解でしょう。
いかんいかん。
熱帯果樹に取り組んでいるのはビジネスとしてだけではないということを忘れないようにしなくては。
すぐ忘れる。というか、現実逃避に走る。
ちゃんとブログに記録しておくのは、逃げないためでもある。
フィンガーライムが植えてある門川町牧山地区は、昔からみかんの生産が盛んな場所である。
新規就農当時、宮崎では20年もしたら温暖化でみかんが栽培できなくなるという記事を目にしてから、牧山の農業を守るためにはみかんに代わる品目を探さなければならないというかってな思いから、色々と試験栽培をしてきたのである。
アボカドやキウイ、バナナもすべて露地で栽培しているのは、そのためでもある。
だが、新規就農の貧乏人の分際で試験栽培ができてたのかは、妻の頑張りと新規就農給付金があったからだ。
しかし、給付金は昨年で終了した。
妻の頑張りも長くは持たないだろう。
今年から、自立と加工場の返済が重くのしかかる。
もう時間の猶予は無くなったのだ。
理想と現実のはざまで、揺れ動く45歳。
もういい年だなぁ。