
3月下旬頃から急に枯れ始めた、露地フィンガーライムの樹(5~6年目)。
栽培技術が確立していないため、なぜ急に枯れ始めたのかさっぱりわからなかった。
とりあえず、樹勢を回復させるための資材を2種類ほど投入してみたがあまり変化がみられなかった。
次に、フィンガーライムの樹をすべて枯れさせるほど強力な感染力から推測して、細菌系の病気であろうと仮定。
殺菌剤Aを投入。
すこし枯れの勢いが衰えた気はするが、あまり効果が見えない。
1週間後、殺菌剤Bを投入。
だいぶ枯れるスピードが落ちたように感じる。
いつもだと満開を迎える時期である。
先週までは花も咲かないほど衰弱していたが、ちらほらと花が咲き始めた。

殺菌剤で細菌の感染を抑えることができたことで、前半に投入した樹勢回復資材が生きてきたかもしれない。
すべて、かもしれないという推測論になってしまうが仕方ない。
まだ油断はできないが、このまま枯れ枝が減り新芽が確認できたら一安心であろう。
毎日収穫コンテナ1杯分の枯れ枝を取り除いていたときは、正直もう駄目だろうと思っていた。

5~6年間という長い期間、どの作物よりも情熱を傾けて栽培してきたものが、ほんの1ヵ月たらずでどんどん枯死していく姿を目にすることは本当にきつかった。
半分以上の枝葉を失った樹もある。
処理した枯れ枝は、軽トラ1台分はあるであろう。
あきらめないで良かった。
大きな前進と自信を得た気がする。
まだ油断はできないがね。