あいつがまたやって来たようだ。
以前グレーチング(側溝のアルミ製の蓋)が盗まれた場所のすぐ先に山への登り口のがあるのだが、そこのグレーチングが半分ほど盗まれていた。
何なんだ。
なんで全部持って行かないのか。
罪悪感があるとも思えない。
そう言えば最初の時も4枚ぐらい分割で持っていかれた。
まさか自転車で運搬?
いやいや、それは無いな。
おそらく犯人は老人で、体力的理由なのであろう。
どうせ生活保護を貰いながらパチンコあたりに使う金欲しさに盗みを働くという残念な人生を送っているに違いない。
もし犯人が特定したら、私が今どんなに幸せな人生を送っているかこんこんと語ってやる。
まぁ貧乏ですけど。
そんな老人を哀れむ気持ちは1ミリも無いので、今回は入念に対策を施した。
グレーチングの間を金具で固定し、赤でペイント。
ペイントは盗まれたときに特定するためである。
盗人よ。
盗めるものなら盗んでみなさい。
しかしこれからの農業は、猪や鹿など鳥獣害対策の他に人への対策も必要なのかもしれない。