先週あたりからだいぶ寒くなってきたので、へべすの剪定を開始するこにしました。
今年はそんなに切りません。真っ直ぐ伸びる枝(徒長枝)を中心に切っていこうと思います。
でもすぐこんな感じに。
なぜ今頃に剪定をするのかと言うと、植物も動物と同じで寒くなると冬眠状態に入るからです。
暖かい時に剪定をすると、ぼこぼこ新芽が出てきて害虫の攻撃を受けます。
また、剪定は枝をたくさん切り落とすため、木に大きな負担がかかります。
ヘタをこくと木が枯れていまうこともあるほどの負担です。
冬眠状態で剪定することで負担が軽減されます。
私もそうでしたが、農業を始めたころの剪定はとにかく作業効率を最大限重視した剪定(収穫しやすいよう低木にしたり、通路を確保するため切り詰めたり)をしたくなり、一気にばっさりと枝を落としてしまいがちです。
おそらく最初の頃に書いたブログを見ると恥ずかしいかな、効率重視で切ってやった的なことが書いてあるはず。
農業を始めて3年目。ようやく先人たちの言うことが理解できるようになってきました。
先人いわく「いきなりバッサリ切るんじゃない。木が暴れて実がならんよ」
強剪定(長髪を角刈りにするぐらい)をしてしまうと、2年ほど木の体調がくずれ実がなりません。
いきなり丸坊主になるものですから、翌春は反動で太くまっすぐな枝(徒長枝)がもりもり生えてきて、実が成るような枝があまり生えてきません。
回復するのに2年以上かかりるのです。
特に果樹(柑橘類)は、今年の結果(実がつく枝の充実具合)が来年に響きますので。
しかしなぜ、木が暴れて実がならんのか。
それは、土の中にある根がポイント。
大事なものは目に見えないと言うやつです。
木を人間の体に例えるなら、目に見えている部分上半身であり、見えない根は下半身なのです。
つまり上半身と同じくらい根っこも成長していて、上半身をばっさり切ってしまうと
栄養を吸い上げる大事な根っこもばっさり死んでしまうのです。
先人たちの教えは結果論です。なぜそうなるのかを、これから自分が勉強し経験して探し当てなければなりません。
へべす栽培は3年連続で赤点状態ですが、来年こそは満足のいく結果が残せますように頑張ります!