毎年恒例のへべす部会研修旅行に参加しました。
昨年は5人の生産者しか参加しておらず、非常に寂しかったのですが、さて今年は!
なんと8人です!
3人も増えました。
総勢80名ほどいるへべす部会から8名もの生産者が参加しました。
はたして来年は、あるのだろうか。
さぁ気をとり直して、今年も少人数のためハイエースで出発です。
まずは、1つ目の研修先である日之影町に向います。
私の大好きな栗きんとんの生産地です。
電話注文すると、4週間待ちの大人気商品です。
現在、高齢化著しい農業の世界では品質低下や畑の管理放棄などの問題が山積しています。
そのような問題の解決策の一つとされる、作業の受託システム(栽培管理の委託)をいち早く取り入れてる日之影町の役場の方や関係機関の方々に話を聞きに来たのです。
作業を委託するわけですから、料金が発生します。
質問してみると、時給¥1,200(田舎ではかなり高給)を支払い、重労働をやってもらうそうです。
でも、そんなに出せるお百姓さんはほとんどいないので、半分助成金がつきます。
そうですよね。
行政や準行政が主導してやっているわけですから、補助金を引っぱってきてやりますよね。
この流れが、農業は補助金まみれと言われる所以なんでしょうかね。
商品力(栗きんとんのような)を持った民間企業がこの受託をやるならば、もしかしたら上手いこと持続可能な仕組みが作れるのではないかなと思ったりもしてます。
でもそうか。
後継者が育たなければ途絶える運命は変わらないですね。
なんと、業務委託と後継者育成の両方の問題を解決しようと頑張っている会社を2日目に訪問しました。
大分と言えば、カボスです。
へべすの天敵、カボスです。
カボスを使った加工品を大分県緒方町という山深い所で製造している“あねさん工房”という会社です。
こだわりの品質で魅力的な商品を製造し、高単価での販売を実現しています。
そしてこの会社の特徴は自社農園を持ち、カボスの生産、加工、販売まで手掛けている点です。
また、カボスを生産したいという新規就農者に新植した園地を貸し与えるなど、新しい取組みをしています。
企業としてカボス園を経営したり、直接農家さんと売買契約することで、会社と繋がってる農家さんの収入を守ります。
サラリーマン農家ではないか。
そうです。
もしかしたらこれが、新しい農業の形になるかもしれません。
いろいろ考えさせられる旅でした。